目的 |
- ホームレスの人々に対する偏見や差別意識を問い直す。
- 大人の側の差別意識が子どもに及ぼす影響を考える。
- ホームレスの社会的背景を知り、私達に何ができるか考える。
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子ども向け講座の内容 |
1.ホームレスの人は怠け者?
- 多くの人が仕事をしている
- どんな人達がどんな事情を抱えているのか
- 個人の努力や能力の問題なのか
2.ホームレスになったのは自業自得?
- 全国でどれくらいの人がいるのか
- 死亡した人の死因は何なのか
- 誰かに相談したのか
3.ホームレスの人は自由?
- 自由とはどんな権利なのか
- 健康で最低限の生活をする権利を保障するのが福祉
- 人権意識と想像力、思いやりと同情
4.私達にできることは?
- ホームレス自立支援法
- 支援団体の紹介
- ビックイシューの紹介
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大人向け講座の内容 |
前半は子ども向けと同じ内容
1.CEP(Citizenship Education Project)の説明
2.東村山市ホームレス暴行致死事件
3.大人の側の差別意識と子どもへの影響
4.人権学習教材の作成 「はじめの一歩 ホームレスってどんな人」
5.スタッフからのメッセージ |
実施先 |
中学校、高校、大学、公民館など |
参加対象 |
中学生、高校生、大学生、保護者、教職員など |
所要時間 |
子ども - 60分(授業時間対応)、大人 - 120分 |
実施規模 |
クラス~学年単位、100人位まで |
参加者感想 |
- (ホームレス暴行致死事件について)ホームレスに対して「社会を掃除してやった」というような少年のコメントに憤りを感じました。将来は警察官としてこのような残忍な事件を一件でも減らせるよう、ホームレスに対する意識改革を住民にしてもらえるよう私も動いてみたい。
- ホームレスの人達に対して多少は怖いという印象をもっていたけれど、それより、ホームレスの人達が私達に対して感じる怖さの方がよほど大きいと思った。もっと相手の立場に置き換えて考えなければいけないと思った。
- ホームレスの自立支援法はできたけれど、まだまだ弱い立場になっていると思った。私も今回話を聞かなければ、思い込みなどによる先入観をもってしまっていたので、もっと関心を向けたりしなければいけないと思った。産業構造の違いによる変化はこれからもどんどんあると思うし、職を失う人も増えていくと思うので、ほんとに他人事ではないと思った。
- 努力の範囲を超えた失業が原因でホームレスになってしまった人が
たくさんいると初めて知った。
- 心のどこかで怠け者では?と思っていました…なので、決してそうではないということを知って反省しました。昼間は安心して寝られるから寝ているのに、だらだらしていると思っていました。
- 多くの人が仕事をもっていて稼いでいることを初めて知った。けど収入も少ないし、支援を受ける制度も少し不利な条件であることが悲しかった。
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